夏の恵方巻から日本の小売業が抱える奥の深い問題を考える

夏の恵方巻


コンビニ各社で取り組みが行われているそうです。


ちなみに今年の夏の節分は8月6日でした。


はたしてどれだけの人が購入したのかわかりませんが、夏の恵方巻の売り上げ規模はまだまだ小さいそうです。



www.j-cast.com



冬の節分の恵方巻は全国区となってかなり大きなイベントとなっていますが、夏や秋や春もっていうのはどうでしょう。


売り上げが欲しいのはわかりますが、そんなことばかりしてもあまり意味がないような気がします。


お客さんが恵方巻を買ったところで、もともとその人は放っておいてもそのコンビニでいつもの弁当を買う予定だったかもしれません。


普段そのコンビニに行かない人は恵方巻をやっているからといってそこに行くことはないと思います。






基本的に日本の小売業ってイベントごとが好きなんですね。


イベントを作って売り上げを作ろうという考えです。






「需要創造」という言葉でも表されます。






でも考えてみると日本ってただでさえイベントが多いんですよね。



もともとあった正月、節分、彼岸にゴールデンウイーク、夏休みにお盆、さらには海外からクリスマスという一大イベントを輸入し、バレンタインデーもあるわ最近ではハロウィンなんてものもあります。



さらには定着していませんがプレミアムフライデーブラックフライデーなんかもイベントです。




半夏生なんて言われるようになったのも最近ですよね。


半夏生にタコを食べようって何ですか、それ?


このほか母の日、父の日、入学式、卒業式、成人式、運動会、子供の日、ひなまつり、お花見なんかもみんなイベントです。







確かに日本は美しい四季があり、四季を愛でるというのが日本人の美点でもあります。


しかしビジネス上それもあまり度が過ぎると問題になってきます。






日本の小売業はもともと四季の変化に対応するためかなり複雑なオペレーションが必要です。冬物から夏物へ、夏物から冬物へ、これが小売業にとって最も大事な仕事の一つです。


これだけでも相当なボリュームです。





かたや例えばシンガポールを考えてみましょう。


赤道直下の国です。


年中、半そで、ショートパンツで暮らせます。


気温の変動はほとんどありません。





すなわち衣替えの必要もありません。


小売店は基本的に年中同じものを売ってればいいのです。





これはそれだけ生産性が高いということです。


余分な仕事をする必要がありません。


毎日同じように品出しをし、販売していればいいのです。






かたや日本は四季があるのでただでさえ大変なのに、目先の売り上げが欲しいのでいろんなイベントを作ろうとします。


これでは生産性が上がるわけがありません。





いったん小売店の本部が新しい取り組みを決定すると、末端は入り口の上の宣伝の垂れ幕を変えたり、アルバイトやパートさんでも覚えるべきことが増えたり、いろいろ多くの仕事が発生します。


なんか自分たちで自分たちの首をどんどん絞めていっているような気がします。






日本は製造業の生産性は高いが、サービス業の生産性が先進国最低レベルとよく言われています。


必要以上に仕事を作りすぎているのだと思います。


しかもそれほど効果的でない仕事を。





恵方巻の例を挙げますと、恵方巻が売れようが通常の弁当が売れようが店にとっては大差ありません。


しかも巻きずしなんかスーパーマーケットで年中買えるわけです。





自分たちで仕事を増やして、しきりに人手不足だ人手不足だと言っているのですから不思議です。






こんなことしているのなら政府は小売業の新規出店に規制をかけて、ホントに人が必要な介護や医療、ITや製造などに人材が回るようにしたほうがいいのではないかと思います。








こんなことばっかり考えていたので私、ホームセンターやめちゃいました。


ホームセンターも夏に恵方巻売る上記のコンビニ業界とまったく同様です。


会社の重箱の隅をつつくような売り上げ増の施策があほらしくなってくるのです。


しかも仕事は一度増やすとなかなか減らすことはできないですしね。





こんな私は仕事を減らすことばかり考えていました。


そして最終的には会社を辞めることによってすべての仕事を減らすことができたのでした。ははは。



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